コンサート後記

　去る8月9日、三島プラザホテルにて「遠藤いつ子～高橋晴美の世界に出会って10周年～ありがとうコンサート」を無事に行うことができました。“この日のために 生きてきた　今日を夢見て 歩いてきた･･･” 「父の言葉」の歌詞のような気持ちで当日を迎え、「晴美先生を始め、これまでお世話になった方々や応援してくださった皆様、そしてお客様に、精一杯の感謝の気持ちをお届けさせていただこう！」という想いであふれていました。

　当日は、猛暑の中多くのお客様にお集まりいただき、満席となりました。初めて聴かれる方もたくさんいらしたと思いますが、お客様の温かい雰囲気を感じました。また、素晴らしいミュージシャンの演奏に包まれ、長年一緒に歌ってきたハルミングのメンバーが全員駆けつけてくれて、コーラス虹の音の出演も許され、私にとっては夢のようなステージでした。

　今回、コンサート初演させていただいた曲が3曲ありました。特に「約束～父へ～」は、晴美先生がとても大事にされている曲で、この作品が出来上がった時に2枚目のアルバム「愛の贈り物」の制作を決意されたという、それくらい晴美先生のお父様への思い入れの深い曲でした。私の中でも、今度リサイタルをさせていただけることがあれば、ぜひ「約束～父へ～」を歌わせていただきたい、そう心の中で温めていました。大好きな歌を通して想いを伝えられる、こんな幸せなことはありません。本番では、これまでの感謝と、気持ち新たに、この歌の道を歩んで行くという決意を精一杯込めて、笑顔で歌わせていただきました。

　今回も本当にたくさんの方に支えられ、成し遂げることができました。年を重ねるたびに人様の温かさが身に染みます。まわりに支えてくださる方がいてくださって、本当に幸せ者です。そして、その方達や、また新たに出会わせていただいた方を大切にしていこうと、改めて思いました。それが誰かを愛するということに繋がっていくと思いました。

　あっという間に過ぎていった10年間、あっという間に終わってしまった10周年コンサート。いつも温かい愛で育ててくださった晴美先生、応援し支えてくださった皆様、お集まりくださったお客様のおかげで、10周年の記念となる素敵なコンサートをさせていただくことができました。心より感謝申し上げます。そして、これからもたくさんの方に愛と癒やしの音楽をお届けさせていただけるよう、気持ち新たに歩んでまいります。

2013年8月吉日
遠藤いつ子

　猛暑が続いておりますが、皆様お変わりございませんか。去る８月９日、三島プラザホテルに於きまして、 遠藤いつ子～高橋晴美の世界に出会って10周年～ありがとうコンサートが行われました。その日は、朝から猛暑でしたが、遠路はるばるお越しくださったお客様で会場は満席となりました。

　今回は、舞台初演の曲が３曲ありましたので、レッスンをしている時から本番を想像して心熱くなるものがあり、編曲をしている時間も胸の高鳴りを覚えました。特に「約束~父へ~」はこの曲が誕生した時に2枚目のCDアルバム作成を決意し、最愛の父の一周忌に自ら歌って録音した忘れられない思い出がありましたので尚更の事、舞台初演への想いは一入でした。お父様を亡くされた遠藤さんの気持ちと父を想う私の気持ちがひとつに重なって天国に向かって真っすぐに昇って行った瞬間でもありました。

　「Birthday’s Memory」も舞台初演でしたが、小口さんのバイオリンのピチカートが実に美しく響いて歌にとけていました。「あこがれ」は、以前コーラスSTが混声アカペラで初演を飾ってくださいましたが、ソロでは今回が初演でした。コーラスハルミングの「Jewelry Time」が終わってハルミングが退場して行く間ピアノでつなぎ、MC無しでいきなりアカペラで歌に入っていきピアノと歌のデュオで演奏いたしましたが、水を打ったような静けさの中に響く「あこがれ」は、何とも切なく美しく、聴いてくださったお客様の心に沁みて行った事と思います。

　後半は、「ひとつ」のニューバージョンで盛り上がり、最後はハルミングだけでなく地元の「コーラス虹の音」のメンバーも加わり「My Eternal Love～人間讃歌~」でクライマックスを迎えました。

　終演後はCDサイン会を行いましたが、殆どの方が初めてお目にかかる方で、CDを手にして感動の想いを述べて下さいました。声を掛けてくださったお客様の中に、なんとコーラスハルミオン指揮者の小野瀬先生のお姿がありました。温かなご支援をいただいている事に感謝感激でした。そして、懐かしい顔ぶれもございました。「ああ！いらして下さったのだ！」と解かった瞬間の喜びは得も言われぬものがあります。

　お暑い中、お忙しい中遠路はるばる本当にありがとうございました。心より、深く感謝、御礼申し上げます。

　又、これからも遠藤いつ子さんを温かく見守っていただきたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2013年8月吉日
高橋晴美

10周年を迎えて

　本日は暑さ厳しい中、また平日のお忙しい中ご来場くださり誠にありがとうございます。

　高橋晴美先生に出会って10年。長いようであっという間に過ぎて行きました。

　そもそも晴美先生の音楽に初めて出会ったのは、2002年熱海で行われた「高橋晴美の世界」のコンサートに出演させていただいた時でした。様々な想いが、言葉と音に乗せてストレートに伝わってくる音楽に感動し、「なんて素敵な歌だろう！こういう曲を歌いたい！」と、運命の出会いを感じました。晴美先生には歌だけではなく、ステージに立つ人間としてたくさんご指導いただき、コンサートやライブなどを通して様々なことを学ばせていただきました。どんなことがあってもいつも深い愛で受け止め、育ててくださった晴美先生に心から感謝申し上げます。

　この10年間を振り返ると様々なことがありました。後援会を立ち上げてくださったこと、コーラス虹の音の立ち上げ、誰よりも応援してくれた父が他界したこと、東日本大震災・・・それらを通して大切なことに気づいたり、家族の愛、人様の温かい愛をたくさん感じました。そんな多くの方に育てられ、支えていただき、歌い続け、活動することができました。その言葉では言い尽くせない感謝の想いを、この節目の時にしっかりとお届けしたいと思い、この度のコンサートを開催させていただくことにしました。この8月は、自分の誕生月であり、父が天国に旅立った月でもあり、深い意義を感じます。これまで積み上げてきたものをすべて出し切り、精一杯の感謝の気持ちを込めて歌わせていただきたいと思います。

　また、これからも心に響く歌をお届け出来るよう精進し、皆様の幸せを願って歌い続けていきます。ぜひ、今後もご支援よろしくお願い申し上げます。

　本日は、初めて“高橋晴美の世界”をお耳にされる方もたくさんいらっしゃると思います。愛や癒やし、そして感謝や希望にあふれる音楽をごゆっくりとお楽しみください。

遠藤いつ子

ごあいさつ

　遠藤さん、10周年おめでとうございます！あっという間の10年でしたが、一言では言い尽くせぬ10年でしたね…。この10年を振り返ってみますと、本当に色々な事がありました。目を閉じると様々な思い出が甦ってまいります。東京、静岡は勿論の事、広島、京都、名古屋、新潟、山形、沖縄、岩手、宮城、福島、神奈川、埼玉、・・・色々な地に赴き演奏活動を共にしてまいりましたが、遠藤さんはいつも快く同行して下さり、沢山の地を一緒に周りながら多くの方々に愛と癒やしと希望を歌に載せて届けてくださいました。思い返せば、遠藤さんはレッスンのスタートの時から、何か自分に与えられている「役割」というものをしっかりと意識している方でした。だからこそ、誠実に10年間休むことなくレッスンに通い続けて来られたのでしょう。

　三島でのファーストコンサートから5年、あれからいくつもの山や谷を乗り越えて、なんと成長された事でしょう…。「魂に響く歌を歌えるようになる事」を課題に、ひたすら努力された5年間でした。今日、私の最愛の父に贈った歌「約束~父へ~」が遠藤さんの歌によって舞台初演されますが、きっとその成果は天国のお父様にも届くと確信しています。

　今日まで、遠藤さんを温かく見守り応援し続けてくださいました全ての方々に、私も心からの感謝を込めて遠藤さんとミュージシャンと心ひとつにして演奏させていただきます。お耳馴染みのない曲ばかりですが、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

高橋晴美